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MAJORを愛するあまりのテキストブログ。気儘に更新。当然のように女性向け。                      苦手な方はplease back! 自衛推奨派です。

04.23.07:14

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12.25.15:54

眉誕

眉誕書いているんですが、まったくもって進みません(ひー!)。一度書いたのを没って、書き直してます。
え、エロでも許されますか・・・?
最悪は、エロでお茶を濁そうかと、ごにょごにょ、思ってます・・・。



大股で3歩分ほど先を行く背中を追いかけた。

師走の街並みは華やいでいて、騒がしくて、それでいてどこか寂しげだ。人波に揉まれながら、彼の背中を探す。

身長にたいした差はないはずなのに、この二人の間の距離はなんなのだろう。それをコンパスの差というのは簡単だが、認めてやるには悔しすぎた。

「待てよ!眉村!!」

「・・・・・・」

はっきりと拒絶のオーラを漂わせている眉村の背中に、花園にだって出場できそうなタックルをかましてやった。

 

ShootingStar ☆≡】

 

 

 

大きく前につんのめった後、腰に吾郎をぶら下げたまま踏ん張れたのは、さすが元海堂のエース、そして現オールジャパンのエースといったところだ。





「・・・離れろ、茂野」

「嫌だ・・・」

「離れろと言っている・・・」

「絶対に、い、や、だ!!」

言葉通り、絶対に離れてやるもんかと腰に巻き付けた腕に更に力を込める。だが、巻き付かれた眉村の方だって一般人とは程遠い力を持っている。

その彼が、『眉村健』を知っている人間なら誰しもが驚くような頑迷さで吾郎の腕を外しにかかった。最低限の言葉で、最適な道を選ぶのが彼のいつものやり方だが。今回の眉村の行動は、そのセオリーから見れば、些か子供じみていたとも言えた。

「・・・・・・離れろ」

「嫌だ!!」

必死でしがみつく吾郎と、同じくらいに必死で引き剥がそうとする眉村。揉み合ううちに、周囲でモーゼの十戒もかくやと思える見事さで人波が別れ始めてしまう。

小さな子供がもの珍しげな視線を寄越すにいたって、二人はやっと気がついた。

 

(ちっ・・・、このままではマズイな・・・)

(くっそ、これじゃあいつまでたっても埒があかないぜ!)

 

事ここに至って、吾郎と眉村は初めて意見の一致を感じたのである。

 

「ここからは、俺のマンションの方が近い。話はそこで、だ」

 

「おう・・・。」

 

ようやく軽くなった腰に手を当てると、眉村は再び吾郎に背を向けて歩き出す。

 

いつからこの背中を追いかけていたのだろう。追いかけて、自分は追いつけたのだろうか。

 

 

 

□□□

 

 

勝手知ったる我が家のように、ごく普通の顔をして吾郎は冷蔵庫を開け冷えたビールのプルトップに指をかけた。

「・・・おい。お前酒を飲みに来たのか?」

そんな吾郎の態度に対して、不機嫌の色を隠さずに眉村は問いかける。目の前で缶ビールを煽る吾郎の顔には、往来で自分の腰にぶら下がった時のような必死さは、欠片も見えなかった。

「別に、これくらいケチケチすんなよ」

「飲むなとはいっていない」

でも、飲んで良いともいっていない。言いながら飲みかけの缶を取り上げると、どこか投げやりな表情を浮かべた吾郎と視線が重なった。

 

(どうして、俺は気づかなかった?)

 

「なんだよ・・・眉村?」

訝しげな声で聞かれても、とっさに気の利いた文句は出てこなかった。思い返せば、最初からおかしかったのだ。吾郎が眉村の常識からは(柔らかく言えば)比較的外れた行動をとるとはいえ、今日の様子はその基準からをも外れている。

「・・・お前こそ、何があった?」

先程までとは明らかに異なる眉村の態度に、今度は吾郎の表情が変わった。奇妙に歪む顔を見て、眉村もようやく納得がゆく。

 

理由は判らないが、落ち込んでいるのだ。吾郎は―――

 

理由を尋ねるより先に手が伸びる。それは自然に吾郎の頬に触れ、唇をなぞり、抱き寄せる。

全く抵抗感無く収まった身体は、腕の仲で少し強ばった。

 

「茂野・・・」

 

「聞くな・・・。眉村」

 

それ以上の質問は許されなかった。(もっとも今聞かなくても、後で聞かないという訳ではないからな)

 

吾郎から始められたキスは、熱を帯びた唇が微かに震えていた。

 



■■■

 

side G】

 

肩から腕にかけて、無駄なく綺麗についた筋肉はそれだけで鑑賞に値すると思う。眉村の肩に手をかけて引き寄せると、結合は一層深くなって吾郎自身を苛むが離れる気にはなれない。

「くっ・・・ん。し、げの」

はっ、と短く吐き出された息が鎖骨の辺りにかかって、腰骨に響く。今、声を出すときっと甘ったるくて、自分の物だと信じられないような音が出る。

経験からそれが判っているから、呼びかけられても応える事が出来なかった。自然に顔を背けるようになり、むき出しになった首筋に眉村の熱い吐息が落ちてくる。

「・・・ん」

ぽたりと滴る感触はきっと汗だろう。外はきっと寒くて堪らないはずなのに、二人でいるこの場所だけはうだりそうに熱くて仕方がなかった。

「眉村、熱い・・・」

「熱いな・・・」

 

□□□続く

と、とりあえずここまで・・・。今夜頑張れれば続きを書きます~。推敲もしてないからぼろぼろで、サイトにはあげられません・・・。

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