04.21.10:47
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05.28.07:28
1256の神(笑)!!
えーと、56って12の事を何て呼んでましたっけ・・・?コミックスを読み返す気力がなかったので、思わずメールで聞きそうになったんですが、それもまた恥ずかしくて・・・。おかげで「お前」とか「こいつ」みたいな、熟年夫婦の会話になってしまいました(ひー!)。まぁ、「あはは!この人また頭暖かいもの書いてるね!」と笑って読み飛ばしてもらえれば幸いです。これは、続く・・・のかな?
抜けるように青く高い空に、少し乾いた空気はこの土地特有の物だ。折から強くなり始めた日の光が、部屋の中にもくっきりとした影を形作っている。
「おい、もう時間じゃないのか?」
ぞんざいな言葉遣いの割に、彼の発音はとても丁寧で聞き取りやすい。その辺りが育ちの良さを伺わせる一端なのだが、それを告げたなら本人はきっと渋い顔をするだろう。声をかけても一向に起きあがろうとしないベッドの主に対して、起こす方も些かじれたらしい。
今度は言葉の代わりに、大きな手がシーツにくるまれた肩の辺りを揺する。
「・・・あー、もうちょっと」
「もうちょっと、じゃないだろう・・・」
呆れたような声。低めの、意識せずとも天然の甘さを帯びた声には、球場狭しと溢れる女性ファンはイチコロだ。
もう、少しだけ。この声を近くで聞いていたい。
あと数時間もしたら、自分は母国の空の下。彼のいない場所に一人で立つのだから。
□□□旅立つ日の朝に
「コーヒー淹れたぞ」
「お、さんきゅ」
日当たりの良いダイニングに、芳ばしい香りが広がる。たっぷりと添えられたミルクは、吾郎のための物だ。コーヒーを淹れた本人はいつもと変わらずに、何も足さないままのカップに口を付けていた。
「あれ、今日は何か匂いが違う?」
ミルクを加える前に、「一口目はそのまま飲め、それが淹れた人間に対する礼儀だ」と説かれてから吾郎も最初の一口はブラックで飲むようになった。確かにこの方が、香りも微妙な風味も楽しめる、気がする。それにそのおかげか、二口目からはどぼどぼミルクを注いでも難しい顔はされなくなった。
「ああ、昨日新しい豆を買ってきたからな」
「ふうん。俺は前の方が好きだな」
「そうか・・・」
甚だ失礼な事を言われても、今日の彼はさして気にしていない様に見える。今朝届けられたばかりの新聞を開いて、ざっとスポーツの欄に目を通した後、めぼしい記事を見つけたらしい。カップがテーブルの上にことりと置かれ、空いた右手が日に透ける金色の髪を掻き上げた。
「なぁ・・・」
「腹が減ったなら、朝食の用意も出来てるぞ」
「・・・・・・別に」
腹はまだ空いていないと言いかけた所で、タイミング良く“ぐうっ”という音が響く。
「ぶっ、くくっ。やっぱりお前の場合は口より腹の方が素直だな」
「な、何言いやがんだよ!そんな事言ってる暇あったら、早く飯出せよ!」
「はいはい。今朝のお姫様はご機嫌斜めと見える。くっ」
態とらしく礼を正してみせる仕草さえも、見とれる位に美しい。気障ったらしい台詞だって彼の口から出されれば、即座に誰もが納得する口説き文句になるに違いない。
もっとも、最後まで演じきれないのは彼の素質か、それとも目の前で仏頂面をしている吾郎の為なのか、そこの所の判断は非常につきにくいのだが。
「ほら、好きなだけ召し上がれよ」
「・・・・・・なんだよ、その言い方」
吾郎にしてみても不機嫌そうな表情を浮かべてみたところで、次から次へと並べられる朝食を目の前にするとそれを保つのも難しい。ふんわりと綺麗な形に焼かれたオムレツとカリカリのベーコン。きっちりと水気を切られ、冷蔵庫で冷やされていた数種類の野菜のサラダには胡桃を散らし、これだけは馴染みの店で購入してきたドレッシングが添えられている。それに加えて、ほんのりとキツネ色に焦げ目の付いたトーストが数枚、バターを塗って皿に盛られていた。
「それにしても、天下のメジャーリーガー、ジョー・ギブソン・ジュニアの得意技が料理だったとは思わなかったぜ・・・」
何回食べても、彼の料理を目の前にすると感嘆の溜め息しか出ない。
「今時、料理の出来ない男は相手にもされないんだぜ」
「あっ、そう、ですかっ!」
もっとも日本にいる幼馴染みの捕手も料理は得意だったから、あながち嘘と言うわけでもないだろう。
事も無げに言う横顔は相変わらず紙面に注がれて、作り物めいた美しさに見とれるこちらの視線にも気づかない。こんな鈍感なヤツに言われたくないと思いつつ、彼ならばそれも許されるのかもしれないと思う。
「ほら、ぼけっとしてないで早く喰え」
急げ、と急かされた事で、ふと壁に掛けられた時計に目がいった。
―――後、3時間。
ここから空港まではさほど時間もかからないが、出国手続きなどを考えれば実質は2時間を切るだろう。意識した途端に重たくなった頭を振りながら朝食に戻ると、薄水色の双眸と視線が重なった。
「な、なんだよ・・・」
「いや、お前の顔もこれで当分見れないかと思ってな」
こんな時に限って彼は、吾郎も驚く位に直球勝負だ。少しもぶれずに向けられる強い視線に、口の中の朝食の味が掻き消される。こうなったら駆け引きは、野暮で無意味な行為にしかならない。
「見れなかったら、・・・どうするって言うんだよ?」
「そうだな、そうしたら・・・」
―――今のうちにたっぷり覚えておくことにするぜ。
旅立つ朝のキスは、コーヒーの味がした。
あははははは!!誰、この人!!(←主に12)。なんか突っ込みどころ満載なんですが、12は以外に料理が上手いかもと思ったのが発端。ほら、子供の頃鍵っ子(死語)だったしさ!ハウスキーパーが作ってくれたかもしれないけれど、そのうち自分でも作るようになったとか!この後、104とも料理日米対決とかしてくれると、個人的にすごく嬉しいvvやっぱり餌付けは大切です♪
死語といえば、”イチコロ”とか打った後、その薄ら寒さに自分でも笑いが漏れました・・・。なんだよ、イチコロって・・・。ゴキ○リじゃないんだから・・・(汗)。ある意味おもしろかったので、そのまんま直さない事にしました。
きゃあああああvvv
askaさんが12を!!!
ありがとうございます!ごちそうさまです!!!
ジュニア!続いてください、これを是非…わたしとか←以外のJrファンのためにっ!
こんなに12がしあわせでいいの?うれしい…人様の書かれるJrってどうしてこんなにも愛おしいのでしょう。
わたしホントにJrに関してはミーハー的にファンなのだと自覚しました。
コーヒーに関するウンチクがまたカワイイ(←きっとなにをやっても…笑)
12は王子様だけど(笑)器用だから料理も上手そうよ。でもいたってアメリカ的だから作れる料理も限られていそう(←米に失礼)
Aska.さんが12まで書いてくれたら無敵だ~~!
(これでKさんも書いてくれたらもう最強なんだけどなあ)
12が56をなんて呼んでいるかって?
本田Jrとか茂野吾郎(フルネームかよお)とか、てめーとかこのクソヤローとか(ひでえ…)原作では。
でもうちでは「吾郎」なんだよ~…
アメリカではふつうfirst nameで呼び合っていいんじゃないかと。
Jrは女性の恋人にJoeとか呼ばれてるけど。
askaさんの1256ってラブラブだよお…(104くんいないせいか)
もっとみたいよお…
(かみさま降臨してください~…!)
コメントここでいいの?!
とおもいつつかいてしまいました。
イチコロに違和感全く感じなかった私は平成になって19年経つというのに
やっぱり昭和の時代の女だわ…
こんなところでなんですが、ジュニゴロって松コジっぽくないですか(笑)
喧嘩して全部出すもの出してナンボ、みたいな。
うー、これはモエかもしれない…
流石ですよ、aska.さん!!
まずい、眉ゴロの二の舞になりそう(爆)
ところで、ワタシはyummyさんのコメントになるほど!と膝打ちました。
松コジ、鋭い指摘だ…
さきのさん> 12幸せですか?良かった~(笑)。とりあえず初めて思いついた話が、こんなに甘くなるとは自分でもびっくりですよ!12は料理上手いですよね!!おおざっぱそうに見えて、割と細かい所にも気を遣いそう・・・(と勝手に思ってる)。
実は、この後の話を考えていたんだけど・・・。帰国した56が104に12のご飯の話をして。対抗意識を燃やした104が、「日本人なら和食だよ!」と、煮干し(頭、内臓取り、水からつけて)で出汁をとったみそ汁とか作る話になってしまいました・・・。結局10456か・・・(滝汗)。
もう、こうなったら、古女房(10456)と現地夫両手に花で良いと思います・・・。
yummyさん> 松コジ!!そう言われれば・・・(←変換中)。yummyさんの一言で、なんだか昔の熱がぶり返しそうなんですが(笑)。いや、本当に実家に本を取りに行きたい~。でも置く場所がない~~!!
ちなみに松コジはツンデレ同士で、1256もツンデレ同士で、とても良いと思います(笑)!やばっ、こんな事言ってたら嵌っちゃうよ・・・。
cencaさん> マユゴロの二の舞って!(笑)12ってあにさんのイメージが強かったので、自分には無理ッスよ・・・。と思ってたんですが、軽い気持ちで書いたらなんとかなりました、でも、ちょっと変な人になりました・・・(爆)。
いや、続きを書いたら、12は確実に格好悪い人に格下げされると思います~。松コジ論は嵌りますよ!
aska.たのしそう♪
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