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MAJORを愛するあまりのテキストブログ。気儘に更新。当然のように女性向け。                      苦手な方はplease back! 自衛推奨派です。

04.20.13:58

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10.28.10:35

こんな朝から・・・

こんな朝から、作業をしている私って・・・orz
BOBOさーん、出来たよ、って昨日叫んでたね・・・。
またまたR-18ですので、18歳未満の方は読まないで下さいね~♪
長くなってしまったので、またまた分割です(汗)





 

 

 

小気味よい金属音とともに、白球が蒼天に消えた。

「おいおい、相変わらずかっ飛ばしてくれるぜ~」

綺麗な放物線を描いて飛んだ球が、センターの頭上を抜けて行くのを眺めてから、吾郎が立ち上がった。

 

 

          □□□xxx kiss.□□□

 

 

 

 

攻守が入れ替わる。

今日の紅白戦のバッテリーは、吾郎は米倉と。寿也は眉村とバッテリーを組んで対戦する事になっていた。



 



―――米倉に向かって投げ込む吾郎見つめている寿也の視線は、ほんのりと剣呑な色を含んでいる。

 

(なんで、今日に限ってこの組み合わせなんだよ!!)

ネクストバッターズサークルで勢い良くバットを振る4番からは、試合の空気すら支配しそうな、黒いオーラがだらだらと漏れっぱなしだ。

振り回されるバットの風切り音も、いつになく鋭い・・・・・・。

 

先に打席に入った薬師寺が、少々気の毒そうな顔でマスクをかぶる米倉に目をやった。

「それで、お姫様(茂野)の調子はどうだ?」

「そりゃあ、いつも通りさ。ご機嫌良く投げてるぜ」

マウンドに目をやれば、確かに今日の吾郎は調子が良さそうだった。弾けそうな活気が黒い瞳に満ちて、いかにも負けん気の強そうな笑みで、口元がほころんでいる。

「そうなると、問題はあっちだけ、って事か」

ちらりと振り返れば、表面上は穏やかな顔を崩さない寿也が、じっとこちらを見つめていた。

「ったく、俺のせいじゃない・・・、ぜっ。と」

高めに外れたボールを、ぎりぎりでミットが押さえる。「集中しなさいー!!」早乙女監督の黄色い声が響いて、薬師寺と米倉は2人揃って軽く肩をすくめた。

「・・・そんな事言うんなら、佐藤と茂野を組ませろよな」

あいつの打席、バットくらい飛んできそうだぜ。とぼやく米倉に薬師寺もげんなりした様子で応じる。

これは海堂野球部の暗黙の了解事なのだ。



 

 

―――茂野は佐藤以外と組ませてはいけない、と。



 

 

とんでもなく強気のお姫様には、とんでもなく腹黒い騎士(ナイト)がついているのだから。






 

 

 

 

■□■

 

 

寿也の様子がおかしいのは、部屋に戻ってからすぐに気がついていた。

 

 

シャワーで濡れたままの髪もそのままに、吾郎は冷蔵庫から牛乳パックを取り出した。

新しく封を切ったパックに直接口をつけて、勢いよく中身を流し込む。

 

いつもであれば、髪が濡れたままだと風邪をひくよ!と強引に拭いてきたり。行儀悪いからコップで飲みなよ!!などと、わざわざグラスを用意してくれる恋女房は、ベットに横になったきり、蓑虫のように毛布にくるまっていた。

いつも世話好きの(行きすぎた所もあるが)寿也が、今日に限って何も言わないなんて・・・。

 

(なんだってんだよな・・・、トシのやつ。)

 

軽く唇を拭って牛乳の残りをしまうと、吾郎は蓑虫(寿也)に声をかけた。

 

「とーし。とーしーやー君?」

 

「・・・・・・。」

 

頭からかぶっている毛布がもぞもぞ動いたが、それでも呼ばれた当人が顔を出す様子はなかった。

 

「おい、トシ。腹でも痛いのかよ。」

 

尚も返事の無い事に業を煮やして、吾郎が無理矢理に毛布をはぎ取ろうとすると・・・別に・・・とだけ、ぎりぎり聞き取れる大きさの返事が戻ってくる。

揺すっても、引っ張っても。開く気配が皆無な岩戸に溜め息をついて。吾郎は、ベッドに丸まる蓑虫の隣に腰掛けた。

 

「なぁ、どうしたんだよ。寿也・・・」

 

もそり、と毛布がこちらに寄って来る。

しょうがねぇな。と、頭と思しき辺りを、軽く“ポンポン”はたいてやれば、のろのろとした動作で寿也の頭が出てきた。

 

「・・・・・・今日の紅白戦」

「ん?何だよ、藪から棒に。」

「・・・・・・調子、・・・・・・良かったみたいだね」

おうよ!と返事をしかけた吾郎は、寿也の少し赤みを帯びた鼻の先を見て、事の原因に思い当たった気がして、思わず息を呑んだ。

 

(おいおい・・・。今日の紅白戦で、こっちが勝ったのがそんなに気に入らなかったのかよ!!)

 

尖った唇も、決して合わされない視線も、全てが自分の予想を裏付けるように見える。

 

「いや、・・・別にいつもとかわらなかったぜ」

緩みそうになる頬を懸命に押さえながら、吾郎は答えた。

 

(こいつが!寿也が!!そんなに悔しかったなんてな~。)

 

心中はさしずめ‘一本とったり’という所だったが。そんな事を素直に出そうものなら、どういう結果になるかは、今までの経験から少なからず予想が出来る。

「ふーん。そうなんだ・・・」

「まぁ、強いていえば俺様の実力っていうところだろうな~」

吾郎の精一杯の演技が功を奏したか、寿也は心の声に気づかない様子で。ただ、つまらなそうな返事を返すだけだった。

「まぁ、こんな日もあるさ!元気出せ、元気出せ!!」

そんな慰め(?)の言葉をかけながら、若干オーバー気味の力で寿也の背中をはたくと、はたいた手を掴まれて抱き寄せられる。

「そんなに元気が余ってるなら、僕にも付き合ってもらおうかな?」

ねぇ、いいだろ?試合は勝たせてあげたんだからさ、とからかえば。明らかに、むっとした様子の吾郎が掴み掛かってきた。

 

「お前、手ぇ抜いたっていうのかよ!!」

 

純粋な怒りに染まった瞳が、寿也を見据えている。

 

 

「そんな事あると思ったの?」

襟元を掴むその手に自分の手を重ねて、顔を寄せ、寿也は囁いた。

「君相手に手を抜くわけ無いだろう。いつだって本気だよ」

だから、これも本気だから。囁きと共に重ねられた唇に、吾郎の手の力がゆっくりと抜けていった。

 

 

(なんで、こう、いつも受け入れちまうんだろうな・・・)

胸の上を這い回る感触に吐息を漏らしながら、吾郎は手を伸ばした。柔らかい感触の髪に指を絡めると、少し力をいれて引っ張ってみる。

「・・・痛いよ」

「別にこれくらい平気だろって!・・・っつ、くっ、う・・・あ!」

髪を引っ張られたお返しというように、寿也が目の前にある小さく主張している粒を口に含んだ。舌の先で転がして、唇で挟んで強めに弾く。歯を立てるより弱く微妙な強さの刺激に、不満を感じるかのように吾郎の胸が突き出された。

無意識の行動なのだろうが、差し出されるかのように突き出された先端は、唾液に濡れて淡く光って見える。

「もっと、舐めて欲しいんだ?」

それとも噛んだ方が良い?艶っぽいよね。と、口元に浮かべられた、端正な笑みにそぐわない言葉が、より吾郎の鼓動を早める道具になった。

「くっそ、どっちが・・・」

「何?」

どっちが、艶っぽいっていうんだよ!噛み付くように返してから、上にのし掛かっている寿也を押しのけて立ち上がる。


 

 

「ちょっと吾郎くん!何を!!」

焦ったような声が聞こえてくるのが心地よい。スウェットのゴムと下着を同時に引き下ろすと、緩く立ち上がり始めている寿也を掴みだした。慌てて下着を引き上げようとする手を押しとどめて、手の中の寿也自身をじっと見つめる。

「でけぇ・・・・・・」

うっ。と詰まったような音がして、見上げれば。耳元まで茹で蛸のように染め上がった寿也が、こっちを睨み付けている。

「お前がいつもやってる事だぞ」

「そ、そんな事言われても・・・。心の準備ってものが・・・」

それでも尚、歯切れの悪い口調で言葉を続けようとする寿也を無視して、深呼吸をすると―――

 

吾郎は、手の中で主張し始めた熱を一気に咥え込んだ。



□□□続く


長いです・・・、

 

 

 

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長くて

朝からありがとうございます。
ほんとにありがとうございます…!

…長くて結構!長ければ長いほど結構!←文がですよ。

下ネタすみません。

  • 2006年10月28日土
  • 木綿一丁
  • 編集

無題

木綿さ~ん(汗)、天気の良い朝のリビングで必死になって、こんな話をUPしている自分に目眩がしそうです(笑)。
いいのか自分!?
これもMAJORが悪い(別に悪くない)んだと言わせて下さい・・・。

  • 2006年10月28日土
  • aska
  • 編集

無題

askaさん!!!!
な、なにこのトキメキ!!!!
askaさんは天才だ!!!
萌スギ!!!!
なんて萌な展開なんですか。続き待ってます。
更新されるまでしつこく来ます~!
おおおおおおお!!!!またきます!

  • 2006年10月28日土
  • BOBO
  • 編集

すみません

とても外した感想だと思うのですが…
薬師寺が吾郎くんを”姫”って言ってるのがなんとも言えないときめきを感じました。し、新鮮に映ったのはなぜ?!自分がわかりません。

あとは吾郎くんの「ぱくっ」って擬音が耳からはなれません。
空耳じゃないよね?(笑)

  • 2006年10月29日日
  • cenca
  • 編集

無題

BOBOさん> 萌えた?萌えてくれた?BOBOさんが萌えてくれたら本望です~♪相談した箇所は(あわわ)間もなくなんですが、やっぱり引かないでね(汗)。あ、あれなら先にメールすれば良かった~。

cencaさん> 萌えですか?萌えッスか?薬師寺に姫と言わせたのは、結構ドキドキでした~。怒られちゃうかな、とか思ったり。まぁ、例えなんで大目にみて下さい(笑)

・・・・・・そ、空耳ですよ~、きっと(たぶん)!

  • 2006年10月29日日
  • aska
  • 編集

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